東京オリンピックの競技であるテコンドー。
強化合宿に選手が20人以上が不参加するという問題が発生しています。
メダルも期待される競技なので、パワハラ疑惑や運営問題について注目が集まっています!
テコンドー選手が大量ボイコット

東京オリンピック競技にもなっているテコンドー。
その日本代表の強化合宿で参加選手の大半がボイコットするという事態が発生しています。
合宿は東京都内で17日から25日まで予定され、東京オリンピック(五輪)をめざす男女の強化指定選手ら計23人が今月2日に招集された。
だが、関係者によると約20人が「不参加」の意向を表明したという。
引用元:朝日新聞
合宿に不参加の理由として言われているのは、
- 全日本テコンドー協会の運営方針に不満がある
というものです。

以前から、全日本テコンドー協会に対する選手の不満は募っていたようです。
選手たちの声をまとめている男子80キロ級の江畑秀範(スチールエンジ)は「意見書への回答がなく、具体的な改善策がみえないのに、合宿を強行されても練習の意思を示すのは難しい」と話す。
引用元:朝日新聞
協会に対して、改善の要望(意見書の提出)をしていたにもかかわらず、回答が無いまま。
そのような状態で強化合宿には参加できない、というのが不参加の理由となっております。
全日本テコンドー協会(金原会長)への不満とは?

では、テコンドー協会に対して具体的にどのような不満があるのでしょうか?
代表コーチがパワハラ発言?
日本代表候補・江畑秀範選手:「お前らにこんだけお金がかかってるんだぞ。お前らが勝たなければ国はお前らに金を出さないから、つらい、しんどいのはお前らの方だぞとか。試合前にすごくお金の話されることが一番つらかったですね」
引用元:ライブドアNEWS
選手からすれば、試合前にはテコンドー競技についてアドバイスしてほしいところ。
「お前の強化にはお金がかかってるんだぞ、だから勝て」と言われるとモチベーションが下がってもおかしくないでしょう。
以前から全日本テコンドー協会に不満?

テコンドーの2020年東京五輪日本代表の選手選考方法について、全日本テコンドー協会が示した方針に、指導者らが「選手への配慮や公平性に欠ける」と反発している。
引用元:朝日新聞
2018年9月24日に開かれた東京五輪代表選考方法に関する説明会では、選手や関係者からの不満も爆発しています。
- 全日本選手権で強化指定を逃すと、即代表選出から除外
- (上記に関連して)五輪前に最終選考会を開くべき
- 全日本選手権は8階級あるのに、五輪選抜には5階級からしか選ばれない
- 強化選手になっても、どんな成果が出れば代表に選ばれるのか不明瞭
という複数の点で、全日本テコンドー協会に対して不満が出ています。
2019年6月に選手から意見書提出

前述しましたが、選手からの意見書に対する回答が無いことへの不満も高まっています。
意見書の内容は不明ですが、「改善や説明がないまま強化合宿に参加することはできない」というのが強化選手が合宿不参加を決めた理由だと思われます。
これに対して、全日本テコンドー協会は回答書案を近日中に公式ホームページで公表予定です。
全日本テコンドー協会は以前に不祥事?
内閣府は2日までに、不祥事が相次いだ全日本テコンドー協会の公益社団法人の認定を取り消した。
引用元:日本経済新聞
2014年には、運営や会計処理が不適切だったとして内閣府から勧告を受けていました。
今回の不参加の問題については、金原昇会長は「10月1日に意見を聞く場を設ける」と発言しています。
お金に関する闇がありそうなので、東京オリンピックまでに大なたを振るうような改善がほしいですね。
金原会長が辞任、というだけでは済まされない深い根がありそうですね。