2020年3月末から4月にかけて、白菜とキャベツの価格が急に上がったという声が相次いでいます。
白菜1/4玉で200円を超えているという情報もあり、かなり高騰していることを身にしみて感じています。
報道で取り上げられるわけでもないので、なぜ高騰しているのか、いつまで高いのかもハッキリ分かりません。
そこで4つの仮説を立てて、白菜とキャベツが高い理由を考えました。
あくまでも個人の意見であり、確定するものではありません。
2020年4月 白菜とキャベツが高騰

2020年3月末から4月にかけてキャベツと白菜の価格が急に高くなりました。
食卓でのカサ増し要員として優秀な野菜だっただけに、白菜・キャベツの高騰は大打撃です。
白菜とキャベツの高騰がすごいな。ちょっと手が出ない価格まで上がってる。気候的なものなのか、需給バランスが崩れてるからなのか。
— duketogo (@duke2go) April 15, 2020
ツイッター上でも「白菜とキャベツが高騰してる」という声が相次いでいます。
色々と調べていくと、以下の理由で白菜・キャベツが価格高騰したと考えられます。
- 季節の変わり目で白菜・キャベツが一時的に減った(供給減)
- 外出自粛で自炊が増え、白菜・キャベツを買う人が増えた(需要増)
- 外出自粛地域へ送るために地方の商品が減った
なぜ、そうなるのか仮説を立てて検証してみました。
なぜ白菜とキャベツが高くなったの?
明確な情報は出てきていないものの、白菜とキャベツが高騰している理由について仮説を立てて現状を調べてみました。
仮説① 冬の収穫が不作だったから

コロナの影響は関係なく「2019〜2020年冬の白菜・キャベツの収穫量が少なかったから高騰した」という理由が考えられます。
そこで、農林水産省の発表を見てみると気になる情報を見つけました。
お手頃価格の野菜で健康維持を!
野菜は、暖冬でキャベツ等を中心に潤沢に出回っており、価格もお手頃です。
生産者の方々を支えるため、ご家庭で食事をする機会も増えると思いますので、この機会にぜひ野菜をたくさん召し上がり、バランスの取れた食事で健康維持につなげてください。
引用元:農林水産省ホームページ
農林水産省の「新型コロナウイルス感染症について」というページから抜粋したものです。
暖冬でキャベツ等を中心に潤沢に出回っており、価格もお手頃です。
と書いてました。
このことから考えると「収穫量が少なかったから」という理由は除外できそうです。
仮説② 旬の季節が過ぎたから

白菜とキャベツの収穫時期が過ぎて、取れる量が少なくなったから高くなったんじゃないの?という理由も考えられます。
白菜が最も美味しいのは11月頃〜2月頃の寒い時期です。
しかし、産地を変えながら一年を通して出荷・流通している野菜でもあります。(秋冬→茨城、春→関西、夏→長野)
キャベツは品種(春キャベツ、寒玉キャベツなど)によって旬の時期は変わります。
白菜同様に、産地を変えながら一年を通して出荷・流通している野菜です。

しかしながら、冬から春へと産地が切り替わるタイミングでもあって供給量が一時的に減っているということは考えられます。
毎年のように高騰するわけではないので、季節の変わり目とコロナの影響が重なったことが理由の一つと考えられます。
仮説③ 自粛で買い占めが起こっているから

コロナの影響で、マスクだけでなくトイレットペーパーなどの買い占めが社会問題にもなりました。
白菜・キャベツも少数の人が買い占めて品薄になったから価格が高騰したのではないかという理由が考えられます。

しかしながら、個人が買い占めようにも白菜・キャベツは徐々に傷んでしまいます。
さらに飲食店も営業自粛により使用量は激減しているでしょう。
- 個人 → 白菜・キャベツが家に大量にあっても使い切れない
- 飲食店 → 営業自粛してるから野菜を使う量が少ない
- 転売ヤー → 野菜は売れない
という状況が考えられます。
白菜・キャベツの買い占めが起こっているから高騰している、という理由は現実的ではありません。
しかし、「買い占め」ではなく、自粛の影響で自炊が増え、野菜を買う人が急増したせいで品薄になっている可能性はありますね。
仮説④ 自粛に便乗して値上げしたから

「じゃあ、スーパーが勝手に値上げしてるの!?」と思った方も多いと思います。
そこで、価格の推移を見るサイト「おねだんノート」による野菜の価格推移を調べてみました。
- 白菜

- キャベツ

- レタス

- 玉ねぎ

白菜とキャベツについては3月末頃からグンと価格が上がっています。
レタスは3月末から上がったものの現在は下がっています。また、玉ねぎは変動がありません。
【追記】2020/5/2 価格推移の画像差し替え
※4月26日頃から白菜の価格がさらに上がりました。

- 野菜によって価格が上がっているものと変動していないものがある
- 価格が全体的に上がっているわけではない
便乗して値上げをするのであれば、商品を絞るのではなく全体的に価格を上げると思われます。
また、ネット上でも「白菜・キャベツが高い」という声が多く、各スーパーが一斉に同じ野菜だけを値上げするとは考えにくいです。
このことから、自粛期間に便乗して値上げしたという理由は除外できそうです。
仮説まとめ

ここまで仮説を立ててみた結果
- 季節の変わり目で産地が変わったことで一時的に野菜が減っている
- 外出自粛で自炊が増え、野菜を買う人が急増している
ということが重なって、白菜・キャベツの価格が高騰していると考えられます。

先月はじめから春野菜の出荷が始まり、流通量が少ないにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で家庭内での食事の機会が増え、野菜の需要が急増したことが考えられます。
引用元:テレビ高知
みやぎ生協によりますと、東京都が都民に週末の外出自粛を呼び掛けた3月下旬から関東圏で野菜の需要が高まった影響で、宮城県への供給が不足し価格が上昇したということです。
引用元:KHB東日本放送
一時的に白菜・キャベツの量が減っているところに、買いたい人が増えた。
そして、いち早く外出自粛要請があった東京に白菜・キャベツを送ったために他の地域で品不足になって価格が上がった。
【追記】緊急事態宣言が全国に広がったことで、白菜・キャベツが全国的に無くなった可能性も出てきました。
以上のように考えることができますね。
白菜・キャベツの価格高騰はいつまで?

- 季節の変わり目で白菜・キャベツが一時的に減った(供給減)
- 外出自粛で自炊が増え、白菜・キャベツを買う人が増えた(需要増)
- 外出自粛地域へ送るために地方の商品が減った
春の産地からの出荷が増えれば供給量は一気に増えてくると見込めます。
外出自粛は続くでしょうから需要が減るとは思えません。
今後は野菜の生産量が安定する見込みで、今月末からは流通量も増え、価格も例年通りに戻りそうだということです。
引用元:テレビ高知
報道によると、4月末頃から流通量も増えて、例年通りの価格に戻りそうだと予想されています。
少なくとも4月いっぱいは白菜・キャベツの値段は高いまま推移していきそうですね。
【追記】5月に入っても下がる傾向が見えません。外出自粛が全国的に広まり、自炊世帯がさらに増えたことで野菜の供給が追いついていない可能性があります。
もやしなど代用できる野菜を使って、レパートリーを増やせるチャンスだと思って乗り切りたいと思います!